青果流通業界の働き方改革5 事例紹介

 今回は、働き方改革のポイントをわかりやすく漫画にして公開している、京都市中央卸売市場の取組みを紹介します。

(「やっちゃばジョブ」を運営する農経新聞社 発行の『農経新聞』から、2021年2月1日の記事を再構成したものです)

京都市中央卸売市場 漫画で働き方改革促進

 卸売市場でも働き方改革が問われている中、京都市中央卸売市場ではその取組みポイントなどをまとめた「漫画でわかる働き方改革(京都市中央市場編、B5判34ページ)」を作成し、ホームページでデジタルブック(62MB)も公開した。

 内容は、働き方改革に関する知識に乏しかった、3代続く老舗仲卸「昭和水産」の昭和社長が、社会保険労務士から「時間外労働」「年次有給休暇」などに関する制度の概要や、「就業規則の作成」「生産性の向上」に向けた取組みポイントを学び、働き方改革を実践する必要性を理解していくというストーリー。

成功には「生産性向上」も必要

 この中で、働き方改革の成功には「生産性の向上が必要不可欠」であると強調する。

 労働時間を削減し、休日を増やしたうえで、仕事における成果を維持するという難しいテーマに、会社と従業員が一丸となって挑戦する必要があると訴えたうえで、業務改善を実現するポイントとして次の7つの視点を挙げている。

①やめられないか検討してみる
(これまでずっとやってきたからといった固定観念を捨てて、思い切って止めてみる)

②反対の立場で見てみる
(顧客など違う立場の人になって、これは本当にここまで必要かを考える)

③業務の割り振りを見直す
(業務の負担も考えたうえで、思い切って割振りを見直す 例:2人でやっていたものを1人でやってみる)

④他のもので代用してみる
(紙ではなくデータを使うなど、違うもので代用してみる)

⑤順番を変えてみる
(これが終わってから次をやるといった、仕事の順番を変えてみる)

⑥バラバラに分解してみる
(仕事の工程を1つ1つ分解してみる。無駄や効率的な順番がわかる)

⑦集中して見てみる
(仕事内容を冷静に集中して確認する。本当に必要なのかどうか等がわかる)

働き方改革、成功の五箇条

 また、最後のまとめには「働き方改革、成功の五箇条」を提示している。

1. タイムカードを導入すべし
2. 所定(労働時間)を決めるべし
3. 就業規則を作成すべし
4. 有給休暇を与えるべし
5. 正しく計算し、保存すべし

「漫画でわかる働き方改革」デジタルブックは、こちらからご覧いただけます(外部サイト)

漫画でわかる働き方改革
タイトルとURLをコピーしました